インターネットのニュースにこんな記事がありました。
ジャイアントパンダ、絶滅させればいい=英動物学者
[ロンドン 22日 ロイター] 英BBC放送の司会者でもある動物学者のクリス・パッカム氏(48)が、自然保護論者たちはジャイアントパンダへの支援を断ち、そのまま絶滅させるべきだ、などと発言した。英誌「Radio Times」で語った。
パッカム氏は、ジャイアントパンダについて「不運なことに、大きくてかわいいし、WWF(世界自然保護基金)のシンボルでもある。われわれはパンダの保護に何百万ポンドも(何億円も)つぎ込んできた」とした上で、「支援を断つべきだと思う。一定の尊厳をもって絶えるのを放っておこう」などと述べた。
ジャイアントパンダは、中国南西部の山岳地帯に生息しており、ササなどを食べて暮らしている。WWFによると、その生息個体数は約1600頭。
(9月24日14時53分配信 ロイター)
つまり、絶滅の危機に瀕しているパンダを保護するために、莫大な費用をつぎ込んでいるが、それほど効果が出ていないので、いっそうのこと保護をやめて、その費用を他のことに使ったほうがよいのでは、ということでしょうか。
動物好きの私にとっては、非常に気になるニュースです。
みなさんは、どう思いますか?
「人間のせいで絶滅しそうになったのだから、人間が保護するのは当然だ」ということであれば、「絶滅させるべきだ」というパッカム氏の意見には反対ということになるでしょう。
「かわいいという理由で、パンダだけ特別扱いするのはどうか?他の動物も、もっと保護すべきだ」という意見の人もいるでしょう。
この場合は、パッカム氏に全面的に賛成とまでいかなくても、ある程度賛成となるのでしょうか。
「そもそも絶滅というのは自然の摂理なので、人間が関係しているといえども、仕方のないこと」
「保護をやめるとまでいかなくても、保護の在り方を考え直すべきだ」
など、いろいろな意見があると思います。
果たして、どうすべきなのでしょうか?
一番の解決法は、「パンダにきいてみる」ことです。
当の本人は、人間に生かされることを本当に望んでいるのでしょうか?
もしかしたら、「自然がこんな状態になってしまって、人間のエゴや金もうけのために生かされるのは、まっぴらだ。」と思っているかもしれません。
ちょっと冗談ぽくなってしまいましたが、難しい問題であることには変わりありません。
果たして、どうすべきなのでしょうか?
また、私自身はパンダのために、何かできるのでしょうか?
何かすべきなのでしょうか?
などと思いながら、シム・シメールの画集をながめてみました。
岸本