戦国時代、駿河国(今の静岡県)の今川義元は、
竹千代(後の徳川家康)を人質にとりました。
義元は家来に対し、「竹千代には、むごい教育をせよ。」
と命じたのです。
義元の考えを知らない家来は、竹千代に粗末な食事を与え
ほとんど休みなしで武術を教え込む生活をさせたのです。
これを聞いた義元は大変怒り、このように言ったのです。
「人質の竹千代には朝から晩まで、
海の幸や山の幸あふれる贅沢なご馳走を好きなだけ与えてやれ。
寝たいと言ったらいつでもいくらでも寝かせてやれ。
夏は暑くないように、冬は寒くないようにしてやれ。
学問が嫌だと言うならやらせるな。何事も、好き勝手にさせたらよい。」
最後に、今川義元はこう言ったのです。
「そのようにすれば、大抵のやつはだめな人間になる。」
やはり、家康も人間なのです。
やりたいことや楽しいこと、楽なことばかりしていては
どんなに素晴らしい資質があったとしても、だめな人間になってしまいます。
本当に“むごい教育”とは、放ったらかしにすることなのです。
お子様の言いなりになることなのです。
私たち講師陣だけでなく、保護者の方もこの意味をしっかり考え、行動していきましょう!
杉嶋